ドイツではここしばらく移民、難民の増加で慢性の住居不足になっています。
(アップデート231226)
そこで賃貸(シェア)ハウス・アパート市場もかなりの貸し手市場になっているため、特に外国人のアパート探しはとても困難です。
EUを牽引するドイツでの外国人とは、ほとんど中進・後進国の人を意味して治安の悪さを連想させます。
そこでドイツ人らしくない名前の人から賃貸の応募があっても、返事さえしてこない大家がいます。
ドイツ人らしい名前の人をより安全とみなして優先するのです。
ドイツ人あるいはドイツ系の名前を持った人からの応募が多いので、明らかに外国人らしい名前は最初から無視される傾向があります。
そして最近横行している犯罪もあります。特に遠距離での入居決定の際に、大家を装う詐欺師から敷金を奪われてしまうという敷金詐欺です。
大家を装って敷金を前払いで受け取り、その後に姿をくらませてしまうのです。
当協会では、協会側で用意している住居をご利用いただくか、あるいは一般のアパートを本人の代わりに協会で借りることにより、会員本人にも大家さんにもご安心いただけます。
その場合、賃貸の形態は貸し手 ➡︎ 当協会 ➡︎ 会員となり手数が発生してしまうので、5%の手数料が加算されます。
アパート探しのサポートから、空港ピックアップや送迎、実際に住めるようになるまで、家具の調達や転売、処分のご相談承り、そして住んでいる期間の大家とのトラブル等の対応まで、一貫したサポートをおこないます。
大家にも色々な人がいます。寛大で優しい大家に当たれば幸いですが、そうでない場合はかなりの苦労が強いられます。
アパートを決めるまでの実際の流れ:
A) アパートが協会の物件の場合:
1) 見学後に問題がなければ協会と賃貸契約を結んで居住開始。
但し、常に満室の状態が多いので、B) のケースになることが多いです。
B) アパートが一般の貸し出し物件の場合:
1) 居住希望アパートを(協会のアドバイスを受けて)会員本人が選んで決める。
家具なしの場合は Immoscout24, 家具付きの場合は Wonderflats というメジャーなウェブサイトで物件を選択。
2) 貸主(大家)との連絡から物件の見学、賃貸契約締結までを協会がサポート。
3) 貸主と協会の間で賃貸契約の締結。
4) 協会と会員の間で賃貸契約の締結。
5) 貸主に協会が支払う家賃の5%増しの家賃を会員が毎月協会に支払い。
(例えば家賃が€500の場合は、€525)
海外では自己主張が強いのが一般的なので、謙虚、謙遜、謙譲、気遣い、気配りの国民性の普通の日本人は好意をもって受け入れられています。
それはドイツ、デュッセルドルフも同じで、ドイツ人他の現地の人が過去に日本人を知っていると、普通は日本人に好意を寄せてくれます。
日本人は、大家にとっては最も大事な家賃の支払いの面で一番信用できて、うるさいことを言わずに素直で、貸主・大家にとってとても扱いやすいのです。
そしてそれは過去の日本人のお陰でそうなりましたので、昔から伝わり続ける日本人の好印象を非日本人的な言動で壊して、ドイツ人をがっかりさせないようにお願い致します。
そのように普通は歓迎される日本人も次の3点では敬遠されます。それはキッチンの火回り、そしてキッチンと浴室の水回り、カビの問題です。
その理由は、ドイツの水道水が日本とは違って硬水であるということと、両国の生活習慣の違いからきます。
日本の水道水はほとんどが軟水ですが、ドイツは一般的に硬水です。
軟水と硬水の違いは、水に含まれているミネラルの量で、ドイツの硬水には多くのミネラルが含まれています。
ミネラルとは一般的に、亜鉛、カリウム、カルシウム、クロム、セレン、鉄、銅、ナトリウム、マグネシウム、マンガン、モリブデン、ヨウ素、リンなどですが、それらは元々人間の身体が必要とするものです。
但し物事は何でも程度が大切で、ミネラルに乏しい軟水になれた日本人の場合、硬水を多く飲むとお腹を壊したりします。
そしてミネラルの中で一般生活には特に問題なのがカルキと呼ばれるカルシウムです。
硬水の中のカルシウムが乾くとカルキになって人間の目には汚れに見えます。
しかもそれを放っておくとそのカルキの汚れが固まって落ちなくなってしまいます。
そのカルキは化学反応によって「酸」で分解できることをドイツ人は知っているので、レモンやお酢、あるいは強い酸が入った専用洗剤で掃除をして、台所をいつもピッカピカにしています。
ところが日本人はそれに慣れていないので、前述の適切な掃除をせずにカルキがこびりついて固まり、カルキ汚れが落ちなくなってしまうのです。
カルキはカルシウムなので、長い間放っておくと、石(骨)のように固まってしまって取れなくなります。
そして次にキッチンの火回りですが、油を使う料理が多い日本人と比べて、ドイツ人はサンドウィッチなどの調理不要な食事が多く、日本人と比べると基本的に火をあまり使いません。
さらに掃除好きなので、キッチンもいつもピッカピカなのです。
そこで油を使う料理が多い、油汚れの多い日本人のキッチンの使い方がかなり敬遠されてしまうのです。
カビの問題も頻繁に発生します。ドイツの建物は、夏涼しく、冬暖かいのですが、それは建物の壁が厚くてしっかりしているのが理由です。
日本のように隙間風が入ってきません。それはつまり通気性が悪いということを意味しています。
よって浴室は勿論、寝室にも頻繁にカビが発生します。
寝ている間の人間の吐く息が、通気の悪いドイツの建物の部屋ではカビが発生してしまうほど湿度が高くなってしまうのです。
そこで浴室は勿論のこと、寝室も特に冬の間は毎朝窓を数時間全開にしておくことが必要です。
外の湿度と同じにします。夏の間は自然に窓を開けがちですが、冬の間は寒いので、窓を閉めたままにしがちですが、そうすると壁の上部にカビが出てきてしまうのです。
それ以外にも、日本とは違ったドイツのアパートで不要なトラブルや出費を避けるために、是非一度次の「ドイツアパート生活ガイド」をお読み下さい。